<お役立ちメニュー>賃貸契約をさせるための悪質な広告に注意ブログ:03月16日
もう10年以上も前になりますが、
ぼくの家に2匹の子ネコがやってきました。
一緒に生まれたらしく、
同じ段ボール箱に入って置かれていたのでした。
色んな意味で余裕がなかった当時のぼくには、
とても飼う自信はありませんでしたから、
一晩だけ泊めてあげるつもりでアパートに連れて帰りました。
秋祭りの18時でした。
新しく越してきたその土地では、
道祖神祭りという珍しいお祭りが行われていました。
珍しいお神輿を見ようと出かけて戻ってみると、
ネコが見当たりません。
居なくなったかもしれないと思うと愛しさが募るものなのか、
探し回っている間に、
ぼくは飼おうという決心が固まりました。
1時間以上も探して見つかった時、
ネコたちは冷蔵庫の裏の部品のすき間に
身体を寄せ合って眠っていました。
それから10年以上が過ぎ、
あの自信のなかったぼくに、
ネコ達はたくさんの贈り物を残してくれています。
毎晩くっついて眠り、
庭のある家に引っ越すなど
色んな問題をクリアしながら一緒に暮らし、
顔を見合わせて、泣いたり笑ったり…
そんな中で、
ネコ2匹がぼくに見せてくれたこと、
ぼくにしてくれたこと、ぼくにさせてくれたこと…
それは、親密感、信頼、愛…といった
すばらしいもの全部を経験させ、
ぼくの中に育ててくれたことだったと言っても、
大げさではない気がします。
でも実は、
1匹がこの世を去るまで、
ぼくはあまりそのことには気付いていませんでした。
ごはんにも、健康にも気を使わず、
しかも悩み多い毎日で、帰ってきても
泣いたり怒ったりしていた日がたくさんありましたから、
そんなぼくを見つめ続けていたネコたちにも、
きっと悲しい思いをさせていたことでしょう。