<お役立ちメニュー>賃貸契約をさせるための悪質な広告に注意ブログ:04月05日
ムスコと私、
母子家庭ながら充実した日々を送っている。
「働くようになったら、お母さんにお金あげるよ。
それでデパートに行くといいよ」
小学校低学年のムスコはそんな言葉で私を喜ばせてくれた。
夏休み、二人で自転車で郊外の図書館に向かったときのこと。
帽子を忘れた私は
途中で大型店で買うことにしたのだが、
即座に
「いいや、行こう」と引き返した。
「お母さん、僕のものならすぐに買うのに…」
帽子売り場をあとにムスコが呟いた。
少し行くと宝石店があった。
「お母さん、買うの?買うの?」
ショーケースを何気なく覗いた私にムスコはすかさず言う。
それも満面の笑みで…
そういえば前に言ってたことがあったっけ…
「仲間のお母さんは指輪してるけど、お母さんはしないの?」って。
値札を見ながら笑う私に、
ムスコはショーケースを廻りながら畳み掛ける。
「お母さん、買う?綺麗だねその指輪。ねえ、買う?買うの?」
ムスコはちょっとした興奮状態で私の目を見る。
「お安くしときますよ」
店員さんの苦笑いにようやく決心した。
帽子が十個買えるショッピングになったが、
ムスコの喜びようが嬉しかった。
ムスコの興奮状態はそれからも続いた。
「お母さん、指輪ちゃんと持ってる?指輪つけないの?」
到着した図書館でも何度も何度も確かめてきた。
スキップしながら嬉しそうに…
「なんでこんなに嬉しいんだろう?」
ムスコは自分でも不思議そうに、
それでも嬉しそうに何度も指輪の入った袋を確認した。
あの指輪は
ムスコのお嫁さんになる人に大事にとってあります。
この指輪を買う経緯も一緒に喜んでくれるお嫁さんだったら
母親にとって最高の喜びになるでしょう。
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